日本文字文化展について |
古事記上巻并序 坂本さち子筆冩 書歴より
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現在の「書の世界」で思うこと |
現在の「書の世界」の評価は、芸術の中ではあまり高く評価されていないのは何故でしょうか。日本画、洋画の世界からみると、「書の世界」の評価は低いと思います。古来、世界的にみても「文字」に関する仕事をする人は、高い評価を受けていました。文字のわかる人は歴史を創り出すことができ、民衆を掌握することができたからです。中国においては「書」の分野は、古来高い敬意と評価を受けています。日本の平安時代の資料をひもといてみますと、書は絵画よりも高い位置に位置づけられているのです。
私は、現在の書道界に対して憂いを持っている一人です。もっと、もっと、書の尊さと恐ろしさを知って、書を大切にしていきたいと思っています。そして、これから育ってゆく学生が歴史の中から必然的に誕生した「文字」・「書」をどのようにしたら理解し、さらに後世に継承されてゆくかを真剣に考えています。そして今、「書」とは高貴な学問であると考えています。
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