理事長


学園の歴史
 本学園の歴史は、昭和35年4月に始まります。当時の栃木市並びに栃木県神社界のご要請を受けて、学校法人國學院大學は附属高等学校をこの栃木市平井町に開設しました。それが順調に発展したことで、学校法人國學院大學栃木学園を興こしたのが、昭和38年の3月です。爾来、地域に密着した独自の経営計画のもとに教育活動を行なってまいりましたが、現在は短期大学に国文・家政・初等教育・日本史・商学の5学科、高等学校に普通科と国際情報科、加えて6年間一貫教育を行なう中学校並びに幼稚園を経営し、学生・生徒・園児等の数は3000余名に及んでいます。また、学園を巣立ちました者は、51,954名(平成16年度卒まで)となっています。
 
建学の精神の遵守・発揚
 本学園の母体である國學院大學は、明治15年に創立されました皇典講究所を以って校史の始めとしています。平成14年の創立記念式には式場に、三笠宮寛仁親王殿下をお迎えして120周年を祝いましたが、このことは、皇典講究所が明治天皇の思し召しにより誕生したこと、初代の講究所総裁に有栖川宮幟仁親王をお迎えしたことに関わっています。
 初代総裁有栖川宮幟仁親王は、明治15年11月4日に親しく皇典講究所の開黌式場に臨まれ、告諭を賜りました。その告諭の精神を建学の精神とし、國學院大學永遠の進むべき道としております。現在國學院大學の諸教育機関は、全てこの告諭の精神に立脚しており、本学園もまたその流れの中で発展しています。
 告諭には、
凡ソ学問ノ道ハ本ヲ立ツルヨリ大ナルハナシ故二国体ヲ講明シテ以テ立国ノ基礎ヲ鞏クシ徳性ヲ涵養シテ以テ人生ノ本分ヲ尽スハ百世易フベカラザル典則ナリ
とあります。
 即ち、私たち日本人が学問をするためには、まず学問をする根本の心を知ることが大切である。根本の心とは、「国体の講明」即ち、日本の国の成り立ちを知り、さらに日本の国の在り方を知ることにより、将来の目指すべき道を明らかにすることで、その上での学問こそが、国の基礎を固める力となると仰せられておられるのです。また、「徳性の涵養」即ち、国民の一人ひとりは古来から伝わる日本民族の良識を正しく受け継ぎ養い育てて、各自の人生を全うすることが大切であるということで、このことは、永遠に変わることのない、日本人の踏み行なうべき大道であるということです。
 さらに告諭には、
而シテ世或イハ此二暗シコレ本黌ノ設立ヲ要スル所以ナリ
とあり、
世情は何時の時代も目先のことに心が奪われて、学問や人生の本道を考えることには心が至らないものです。そのことを正しく行なうためにわが國學院の存在が必要なのであり、且つ重要な意義をもつことになるということです。
 
日本人の矜恃を持って
 現時、世界の情勢はイラクや北朝鮮の問題の他に種々の国際問題が未解決のままになっています。また、国内においては、先の大戦でこうむった傷が癒やされぬままに、国の文化・文明に対する考えが歪められたままで、正されることがありません。それが国内の政治・経済・社会問題に影響して、日本の国の在り方を迷わせています。教育の在り方の見直しが論じられている昨今ですが、本学園としてはあくまでも告諭の精神を貫き、道徳を尊ぶ真の日本人を養成しなければならないと思っています。悠久の歴史の中で育くまれた大和心を受け継ぐ日本人の考え方が、人類社会の発展と真の幸福をもたらすものであることを信じて疑わないところです。


[TOPに戻る]

© Kokugakuin University Tochigi Educational Institution, 2012, All rights reserved.